さつまいも農家 blog

山形県酒田市でさつまいもを作っている農家の日記です。

沖縄生まれの妻の祖先のこと

こんにちは。酒田市の阿部です。

 
はーるがきぃーたーはーるがきぃたーたーどーこーにーきたー♪
 
と唄い出したくなる陽気で結構なことなんですが、
同時に花粉も襲来。ツライ。。。(´;ω;`)
 
クラリチンジェネリックで買ったコレ、あまり効きませんね。
なにか良いお薬ご存知の方がいましたら教えてください。
 
 
さてこの日記、初回のタイトルはコレだったワケですが、
アクセスが想定よりも伸びていることを妻に告げたら、やっとこの日記、読んでくれましたw
 
かといって特段の感想もなかったのですがw
 
でも、沖縄出身だけあって、さすがに沖縄ネタの回には反応してくれ、復帰前のことは覚えてるよ、と。
小遣いは円じゃなくセントだったとか。
 
カッチョエー
 
復帰前は、駄菓子屋に行っても、菓子の表記は円、自分の手元はセントで、なにを何個買えるのか、駄菓子屋のおばさんにいちいち聞かなければ分からなかったのが、復帰後は聞かなくても分かるようになったことが嬉しかったんですって。
 
ハァー
 
私が初めて沖縄に行った98年、嘉手納基地横を車で走ったときに感じた強烈な異国感。
その時は東京住まいでしたが、故郷とのあまりの風景の違いに愕然としたものです。
その頃の沖縄は、各地、まだ素朴な光景がギリ残っていて、見聞きするもの全て面白く、沖縄沼にズブズブとハマっていったワケですね。
 
で、ハマったおかげで妻と出会えたとw

 

そんな妻の祖先に、はるかに昔、沖縄が琉球王国だった頃、中国から「かんしょ」(さつまいも)が伝来した際、かんしょが琉球全土に普及するよう沖縄の気候に合った栽培技術を確立した儀間真常(ぎま・しんじょう)が居るというのも、ご縁としか言いようがありません。
 

 

日本でさつまいもを普及させた青木昆陽さんの話も、儀間真常が居たからこその話。
沖縄で普及したかんしょが薩摩に渡って「さつまいも」と呼ばれるようになり、、、以降のことですからね。
 
祖先の名に恥じぬよう頑張らねばと、花粉で苦しみながら思いを新たにした次第です。
 
 
 
♪BGM♪
 
Charlie Wilson、Babyface、K-Ci Hailey、Johnny Gill!
で曲があの。
聴きながら泣きましたよ。私は。

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日記を始めた理由⑭

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
前回書いたさつまいも苗の件は、ここ数日の暖かさと肥料のおかげですっかり元気になりひと安心。
その調子でお願いしますよー♪
 
さて、何日か日記を休んでいるあいだに久々の県境越えの外出があったりでバタバタしておりました。ここ酒田もすっかり陽も長くなり、春本番てな感じです。
朝晩は冷えますがね。
 
さて、日記を始めた理由の続きです。
前回、私たちの組織が考える顧客は「地域」であること、
そして、私たちが考える理想の地域の姿まで述べました。
 
①地元資本の加工品メーカーがそこそこ多く、域外へもしっかり販売していて、
②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店があって、
③地元のモノを選びたいという消費者マインドが強い
 
これが、私たちの考える理想の地域の姿です。
私たちは農産物の生産者なので、そうなるワケです。
 
で、これを逆に書くとこうなります。
 
①地元資本の加工品メーカーが少なく、域外への販売が弱い
②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店がない
③地元のモノを選びたいという消費者マインドが弱い
 
つまり上記が今の酒田市の姿であるという前提を、強引にもしてしまったワケですw
あー怖いw
 
でもこれ、お読みになった市民の方、酒田市出身の方、どう思われますか?
 
東京銀座に県のアンテナショップもあるし、しっかり販売してるメーカーもあるんじゃないの?とお思いの方。ここで述べているのはあくまで市町村単位での総量のお話であって、メーカー個別の営業努力云々とは別のお話ですので念のため。
 
地元資本の食料品店、、、「ヤマザワは?」と思った方。
はい、ヤマザワさんは本社が山形市です。売上は本社移転されるので、支店の在る市町村に大したメリットは残りません。
ちなみに、市民の買い物の利便性云々の話は、ここでの議論対象ではありませんので念のため。
 
地元のモノを選びたい、ですか? 酒田市の皆さん。
確かに、直売所に行けば朝から多くのお客さんの姿を見かけますが、多くは、そこでの「安さ」を求めていませんか?
各直売所の店頭でアンケートでもとってみたいなぁと、常々思います。
ちなみに、鮮度の観点の話はしておりませんので念のため。
 
 
何度も繰り返しますが、なぜ、庄内町遊佐町寒河江市天童市東根市鉾田市川場村などは、人口規模の違いはあれど、多くの外貨獲得ができているのか。
 

資料:各省庁公表数値、データ等をもとに著者作成
 
 
市内観光施設で、当たり前のように市外産の土産物(加工品)が大量に陳列されていることに違和感を感じる市民は、はたしてどのぐらい居るんでしょうか?
観光客って、地元のものを買いたいと思って土産物屋に来るんじゃないんでしょうか?
ちなみにここでは、「観光客は、その行き先選択の意思決定において、市町村という区切りで判断は通常しない」云々の議論はしていませんので念のため。
(この話、分かりますよね? たとえば沖縄旅行の際、「美ら海水族館に行こう!」という話にはなっても、「(水族館のある)本部町に行こう!」にはならないという話です)
 
酒田市の中長期観光戦略におけるオリジナルストーリーのひとつに、「KOEKI(交易と公益)のまち・酒田」というのがあるそうです。
たしかに、かつて酒田市「北前船」で栄えた街であり、日本遺産採択云々は分かりますが、その事実がはたして現在の市民生活にどんなメリットをもたらしているというのでしょうか?
数値で示せるのでしょうか?
 
今は、その「交易」で外貨獲得はどのぐらいできているのでしょうか?
ん?もしかすると別のなにかで獲得できていて、私が知らないだけ?w
 
でも私は生産者なので、農産物及び食料品云々のところで、引き続きこの議論を進めていきたいと思います。
 
 
♪BGM♪
 
数年前、Jazztronik野崎良太氏がラジオでかけてて良いなぁと思った曲。
たまに聴きますが、先日の県境越え外出での夕暮れ車中にも大変にハマりました。
 
 

さつまいもの苗のこと

電力ひっ迫宣言かぁ。。。
先日の地震で火発が2カ所損傷で東北は6カ月続くってマジすか?
どうすんの?政府?
 
とか思っている酒田市の阿部です。
こんにちは。
 
先日は、東京の知人より、こちらの蕎麦粉で自ら打ったというお蕎麦をいただきまして。
 

 
幌加内、ほろかない。そばの町。
蕎麦粉生産量日本一て、知ってました?
蕎麦界に疎い私はまったく存じ上げませんでしたが、いやーおでれーた。
本当に、それはそれは、大変に美味しい蕎麦でした。
マジで、お店クオリティ。
お世辞いっさいなし。
 
ありがとうございましたー m(_ _)m
御馳走さまでしたー (๑´ڡ`๑)(๑´ڡ`๑)
 
でもアレですね。
日本一といえば、さつまいもの生産量日本一の自治体て知ってますか?
フツー知りませんよね。
でもこの日記読んで下さってる方ならご存知のハズw
茨城県鉾田市です。ほこた。
鹿児島じゃないんですねー
 
 
さて、さつまいも(紅はるか)のウィルスフリー苗を購入した件は度々述べておりますが、順調に育成しています。
 
順調に。
 
あれ?順調? だよな。。。?
 
なんか葉の色薄くね?
 
心配になり開発元に電話。あーだこーだ伝えたところ、
 
「肥料が不足してますね。あと、もっとお陽様にあてたほうが良いですね」
 
はーい。
 
聞けば、ハウス内は常時30℃超えの設定が望ましいとのことですが、ここ酒田じゃそうはいかんのですよ。。。
朝なんてハウス内でも0℃近くですよ。。。
気温を一定に保てる高額な設備投資なんてまだできないですもん。。。
 
どうか無事に、育ってくださいね。
祈ってますよ。
たくさんの方の期待を背負ってるのよ、アナタたち。
愛情と気合で、なんとか、なんとか。
 
というワケで、あさつきが終わった途端に始まるさつまいも栽培の諸々の準備。
心がまったく休まりませんが、明日も頑張ります。

日記を始めた理由⑬

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
今日の酒田は穏やかに晴れた気持ちの良い一日でした。
まだまだ寒いですけどね。
東京はみぞれが降ったとか。
変な陽気ですなー
 
 
前回、さつまいもの生産者が集う組織を設立したこと、そこでの顧客創造の話をしました。
誰にどんな価値を提供するか、ですね。
ちなみに、前回触れた「もしドラ」で野球部マネージャーである主人公が定義した高校野球(というコンテンツ)の顧客は、野球部員、親、先生、学校などでした。
その活動により、誰がより幸せになるのか、との視点による顧客の再定義を主人公は行ったワケです。
これはなかなかの慧眼かと。
顧客に野球部員も含まれる、というのが、私的にツボでして、引き込まれて一気に読んでしまいました。
しつこいですが、まだの方、ぜひw
 

 
 
で、我々の組織です。
結論から言います。
我々の顧客は、「地域」です。
我々の活動を通じて、地域(この場合酒田市、ですね)を以前より良い状態にしたいと考えています。
 
では、「良い状態」とは具体的に何を指すのか。
「地域にとっての良い状態」といっても、正直、人により異なります。どの視点で考えるか、にもよります。
生産者である我々にとっての理想の姿を定義する必要があります。
どんな地域であってほしいか、ですね。
 
それが、この日記のこの回で述べた姿です。
大事なところなので改めて記述します。
 
①地元資本の加工品メーカーがそこそこ多く、域外へもしっかり販売していて、
②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店があって、
③地元のモノを選びたいという消費者マインドが強い
 
これが、生産者である我々が理想とし目指していきたい地域の姿です。
 
繰り返しますが、なぜ酒田市は農業生産が盛んな地域であるのに関わらず、食料品の移輸入過多なのか。農産物で立てた移輸出を食いつぶしているのか。
なぜ酒田市より低い農業産出及び移輸出であるにもかかわらず、食料品の移輸出に繋がっている地域があるのか。
 

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資料:各省庁公表数値、データ等をもとに著者作成
 
 
なにか、構造的な問題がありそうですね、という投げかけまで以前しましたので、
そのあたりついて、引き続き考えていきたいと思います。
 
ちなみに、比較であげた市町村は、こんな理由でした。
今一度ご参照ください。
 
 
♪執筆中BGM♪
 

 

 

ロン・カーターのベースは良いなぁ。。。

だけじゃないですけどね。

日記を始めた理由⑫

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
さっき天気予報アプリ見てたら、東京は桜が開花とか。
こちらはといえば、今日はみぞれまじり雪まじりの雨降りで最高7℃。。。
最近は酒田もちょっとあったかかったので、寒い寒い。
数十年の東京暮らしで、北国の冬にはめっぽう弱くなってしまったようです。。。
 
さて、連休も関係なく、今日は早朝からあさつきの作業を午前中いっぱい。
で、めでたく今シーズンは全て終了な感じ。
お疲れ様でした。
来シーズンも頑張りましょう。
 
 
さて、日記を始めた理由も数えて12回目です。
 
前回、河井氏の調査が面白い云々述べました。その中身のことに触れるのは少し先にさせていただき、今日は、私が今後行っていこうと考えていることについて、少しお話させていただきたいと思います。
 
昨年、仲間の生産者と2人で、生産者の集う組織を設立しました。
この日記の中で、幾日もかけて酒田市の問題と称してあーだこーだ述べてきましたが、その組織は、私が農家及びその集合体という手段を通じて、それら問題の解決に資する事業を行っていくための足場固めとの位置づけです。
 
とはいえ、農家の集合体に何ができるの?というのが、お読みになった方の素直な感想かと思います。
どうやって解決するの?
「解決」の定義ってなによ?w
とか、とか。
 
農家の集合体とはいえ組織ですから、会社でいうところの、なにを世の中に提供するかが重要になりますよね。
顧客を創造するのが会社の使命と、ドラッカーさんは言ってました。
改めて、この言葉、深いですね。
これ書きながら、以前読んだこの本思い出しました。 
 

 
数百万部のベストセラーはダテじゃありません。
まだの方、ぜひ。
 
では、我々の組織の顧客とは誰にあたるのか。
 
次回述べてみたいと思います。
ひっぱってスミマセン。
 
 
♪本日の執筆中BGM♪
ロバート・グラスパー氏の名盤「BLACK RADIO」。数えてシリーズ3作目。
安定の素晴らしさなのですが、中でもジェニファー・ハドソンフィーチャーのこの曲、お気に入りです。

日記を始めた理由⑪

こんにちは。酒田市の阿部です。

 
先日の地震、私は就寝時でした。
あぁ揺れてんなぁ。。。。と一瞬目覚めたものの、疲れ切った体を起こすまでに至らず、そのまま爆睡を続けたという。。。
しかも夫婦で。。。
 
三方(北・東・南)を山に囲まれたここ酒田では大した被害もありませんでしたが、被害に合われた方に、心よりお見舞い申し上げます。
 
12月から続いていたご当地野菜あさつきの収穫~出荷作業もようやく終わりが見え、明日は一日雨の予報もあり、久々に休めるかしら?なんて思いながらFB見てたら、信頼する木下氏のこんな投稿が。
 
酒田市のご当地自慢で、よく「山も海も川もある」云々が謳われますが、そういえば、海と陸地がセットになった風景美ってのが酒田には無いねと、今更ながらに気づきました。
「多島美」と称される瀬戸内海沿岸や、湾が入り組んだ長崎の内海沿いあたりの道を車で走っていると、海と陸地(島だったり)がセットとなった光景が次々と眼前に現れ、ひとつカーブを超えては、また次の光景が現れ。。。
それはそれは、心が洗われる思いがしたものです。
つくづく、強い観光資源て、風景とメシだよなぁと。
 

 
ま、海岸線の道が延々とクネクネクネクネ続くというのは、住んでるほうにしてみればそれなりに大変なこともあるのでしょうがね。
 
木下氏の紹介する施設、行ってみたいス。

 
さて、日記を始めた理由の続きです。
11回目です。
 
前回の最後で、酒田市の推奨度って皆さんの中でどんな?ということを投げかけました。
少しは考えていただけました?w
 
私はここでそのこと(魅力度度合い)について自説を述べたいのではなく、とある大学教授によるとある調査が面白かったので紹介します。
 
河井孝仁氏という方で、いわゆる「シティプロモーション」領域における専門家です。
どんな調査かといいますと。。。
 
また改めて~!

沖縄の日本復帰50年なので、、、

沖縄に縁もゆかりも深い私としては取り上げないワケにはいかないこのネタw
 
復帰50年記念切手が発行とのこと。

 
一応買っとくかなー、どうすっかなー、とお悩み中の酒田市の阿部です。
こんにちは。
 
1972年。50年ですか。
沖縄では1972年生まれの人を「復帰っ子」とよぶ慣習があります。
ガレッジセールのゴリ氏もそうだとか。
ガレッジの「笑っていいさぁ」は衝撃でしたね。
 

 
この年生まれの人たちで結成された「復帰っこ連絡協議会」なる組織も沖縄にはあるそうで。
いろいろですなー
 
復帰前の沖縄はアメリカなので、円ではなくドルだったと。
車は右側通行だったと。
それが、ある日の夜中0時を境に、県内が一気にドンと左側通行に切り替わるって、
考えてみれば凄くないスか?
それを啓蒙するこんな唄も当時出されました。
 

 
これは今や沖縄レアグルーヴ界隈では名曲とされていますw
ちなみに、沖縄出身の妻も、「これは知らなかった」とw
この曲を歌っている屋良ファミリーズは、他にも名曲いっぱい。
 
ぜひいろいろ聴いてみてください。
 
ではまた!