さつまいも農家 blog

山形県酒田市でさつまいもを作っている農家の日記です。

日記を始めた理由⑩

こんにちは。酒田市の阿部です。

 
日記を始めた理由について書き連ねて今回で10回目。
結論を先に言えと揶揄されそうですが、もう少しお付き合いください。
大事なとこなんでw
 
さて、とはいえちょっと長くなってますので、一旦、ここまで述べたことをまとめます。
 
酒田市におけるエネルギー代の支出が膨大(年間95億円の域外流出)なので、なんとかしたい
②農業移輸出額(外貨獲得)を打ち消す程の食料品移輸入額(市民のお金の流出)があるので、なんとかしたい
 
あれ、まとめると2行でしたw
 
①に関しては、他の多くの自治体において同様であること、東北地方に関しては仙台市が一人勝ちの様相を呈していること
 
以上についても述べました。
 
※補足
ここまで述べてきた移輸出入額は、国による推計値です。
環境省が市町村ごとの産業連関表を作成して地域経済循環分析を行っており、そこで出された数値になります。
これまで、図表ごとに出典は記載しませんでしたが、特記がない限り同様です。
あと、農業産出額は農水省、人口は総務省です。
 
 
さて、ここで皆さん(とくに酒田市の方)に質問です。
あなたは、友人知人に、酒田市のこと(居住地として、観光地として、地域産品など)を、どのぐらいの自信を持って推奨できますか?
推奨度合いに1~10の段階を設けたとして、居住地としての魅力度、観光地として魅力度、地域産品の魅力度(食品以外も含む)の魅力について、どのぐらいの数値を皆さんは付与することができますか?
 
私が人気YouTuberならアッという間にデータも集まってきそうなものですが、残念ながら今はそうではないので、ある調査の事例で、このお話を続けてみたいと思います。
 
ではまた。

日記を始めた理由⑨

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
今日は、日記を始めた理由についての続きを述べます。
まだまだ、続きますw
 
前回酒田市における食料品の移輸入額が多い要因の推察まで述べました。
もし、
 ①地元資本の加工品メーカーがそこそこ多く、域外へもしっかり販売していて、
 ②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店があって、
 ③地元のモノを選びたいという消費者マインドが強い
 
酒田市がそんな地域だったら、今起きている食料品移輸入過多は発生するでしょうか?
なぜ、庄内町遊佐町天童市寒河江市といったところは、食料品の移輸出過多なのでしょうか?
 
これが、私がエネルギー代の流出と共に解決したいと考える、食料品の移輸入過多の解消です。
 
どうすれば?
 
その前に、
なぜ酒田市の加工品は域外に知られてないのでしょうか?
なぜ、大手資本に対抗できる地元資本の食料品店がないのでしょうか?
 
民間の努力不足?
いえ、私は、消費者マインドに鍵があると考えています。
 
興味深いデータを見つけました。
次回、改めて。

日記を始めた理由⑧

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
9℃まで上がったにもかかわらず、しとしと降り続いた雨で寒い一日でした。
でもアレですね。だいぶ陽が長くなってきましたね。
 
さて、何日かお休みしていた、日記を始めた理由の続きを述べたいと思います。
 
前回、自治体ごと、農業及び食料品の移輸出額を並べ、(農業+食料品)/人口の計算式で出される人口あたり経済効果が、比較した中で酒田市は最も悪い部類に入ることまで述べました。
表を再掲します。
 

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資料:各省庁公表数値、データ等をもとに著者作成
 
 
ちなみに、人口あたりの経済効果が薄いことを問題視する理由について述べる必要はないと思うので、先に進みます。
 
酒田市は、これだけの農業産出を誇る市町村でありながら、なぜここまで食料品の移輸入が多いのでしょうか。
寒河江市天童市川場村などを見て下さい。
鉾田市に至っては、異常値か?ぐらいに思えてしまう人口あたり効果です。
人口が10万を超えると食料品移輸入過多になるのでしょうか? この表だけ見ればそんなふうにも見えますが、10万以下でも超えるところは超えている。
悲惨なのが弘前市で、食料品移輸入が農業移輸出を上回っていて、人口あたりでマイナス。。。農業産出額東北ナンバーワンなのに。。。
こういうの、地元自治体ではどんなふうに捉えられているのか、市役所職員に聞いてみたい気がします。
 
話を酒田市に戻すと、
酒田市民が、ことさら、ナショナルブランドの食料品を好む傾向にある、なんてことはないでしょうw
「農産物じゃなくて食料品でしょ? 食料品て、買うのはナショナルブランドのが多くなりがちだし、そんなもんじゃないの?」
てな考えも浮かんできそうですが、であるなら、多くの自治体で同様傾向となるハズで。
でもそうはなっていない。
 
なにか、構造的な問題が横たわっている気がします。
 
酒田市の場合、おそらく、以下の点が考えられると思います。
 ①地元資本の加工品メーカーが、他市町村と比較して相対的に少ない
 ②食料品店において、域外資本のお店に対抗できる地元資本の店が少ない
 ③地元のモノを選びたいという消費者マインドが弱い
 
もちろんこれは推測ですが、お読みになった酒田市民の方、どのように思われますか?
感想など、コメントでお寄せいただけると幸いです。
 
ちなみに、今の状態(食料品の移輸入過多)が続くとどうなるか。
機会を改めて考えてみたいと思います。

山形県eスポーツ連合との協業

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
唐突ですが、「山形県eスポーツ連合」さんと協業協定を締結しましたw
さつまいもとeスポーツ、なんのこっちゃですか?
それとも、目ざとい皆さんなら、どんな事業アイデアが出てきますか?
 
ちなみにeスポーツ、ご存知ない方のために、下記に市場動向云々がまとめられています。

 
日本でも、小学生男子のなりたい職業ランキングにプロゲーマーが登場するのは、近年当たり前のこととなってるようですね。
 
連合の代表者・荒瀬氏とはひょんなことでお会いしたのですが、いろいろ話してるうちに意気投合。しかも、通った学校が小中同じだったということが分かり、これはご縁だなとw
(ちなみに、高校は「お隣」でした)
 
山形県は、東根とか寒河江とか、内陸部の温泉地が(eスポーツに)熱いですね。酒田は。。。」とのこと。
eスポーツは、地方創生の文脈でも大いに注目されており、目ざとい自治体は既に予算化するなどいろいろ動きが。
 
いやでもとにかく熱いすよ。eスポーツ。上記市場動向云々のリンク先記事、じっくり読んでみて下さい。
あと、山形県eスポーツ連合顧問である筧氏の書籍も、火傷するぐらい熱量を携えて最高に面白い。
 
さつまいもとeスポーツで、何をどう協業していくのか。
徐々に、ご覧いただけるかと思います。
まずは、宮野浦で芋フェスかな。
今年やれるかなぁ。。。

3・11

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
金曜日で3/11。
あれから11年。
 
当時私は、東京港区の北青山というエリアに住んでいました。
その瞬間、私はそれをすぐに地震とは気付かず、所用で向かっていた渋谷区役所に向け公園通りを歩いていました。
辿り着いた区役所内TV画面に映し出されていたのは、あの津波の生中継。
もしあれが東京で起きたらと、あの時東京に住む誰もが思ったのではないでしょうか。
 
年齢的なこともあり、長いスパンで今後の人生を考えていた時期とも重なって、遠くない将来、東京を離れようとの思いを強くした出来事でした。
 
震災翌日、家の近所で普段週末は人で賑わう外苑銀杏並木が、人っ子一人居らずシーンとしていた、あの終末感漂う光景は、今も脳裏に鮮明です。
 
余談ながら、震災発生時、とあるスタートアップ企業に在籍していた私のボスだった人物は、日本とアメリカで特許を取得し、今、こんな会社を経営しています。
彼は、東大卒~ゴールドマンサックスという経歴で、明晰さ、スピード、人間的魅力等々、彼と出会い、ヒトには「分」というものがあるということを知りました orz
 
今一度あの震災に思いを馳せ、残された人生を悔いのないよう生き抜かねばと、想いを新たにした次第です。

さつまいも苗の移植

こんにちは。酒田市の阿部です。

 
今日は快晴!
そんな中、購入したウィルスフリーのさつまいも苗を、昨日作り替えた温床に移植する作業を行いました。
 
ポットから苗を取り出し、、、
ポットの中で絡み合っていた根をほぐし、、、
根の中で、赤くなっている根は取り除き、、、
地面に苗を植え土をかぶせて完了です。
 
赤くなっている根はなぜ取り除くかといえば、その根に芋がついてしまうとのこと。
この作業は、植えた苗から芋を収穫するのが目的ではなく、伸びた芽を途中で切って、切った芽をまた伸ばすという、芽そのものの本数を増やすことが目的なので、今の苗の段階で芋をついてしまうと養分が芋にとられてしまい、芽の成長に支障をきたすんだそうです。
確かに、赤いの根の中には、既に芋の形になりかけているものもあり、、、
自然の神秘。
 
1hぐらいで終わる作業かなと思いきや、思いの他時間がかかり。。。
初めての作業ということや、ハウス内の暑さもあり、最後はヘロヘロ。。。
 
ということで、日記を始めた理由についてはまた次回~

筋肉痛

こんにちは。酒田市の阿部です。

 
今日の酒田は雨で6℃の寒い一日。。。
皆さんのところではいかがでしたでしょうか。
 
そんな中今日は、ビニルハウス内の温床(おんしょう)設備の作り替えの作業。
 
温床?
 
地面を温めるんです。地面の床暖房のようなものですね。
植物の発芽に必要な地温を確保するための設備、といえば分かりやすいでしょうか。
面積としては、1×10mぐらい。
 
先日、さつまいものウィルスフリー苗を購入したことを述べました。
その苗を、温床の上に定植(植えること)し、芽の本数を増やす作業が始まります。
そのための準備ですー
 
温床の上に敷いてした断熱材を剥がし、、、
堆肥(肥料)をまいて土と肥料をかきまぜ、、、
かきまぜた土を、地面から10cmぐらい堀り、、、
掘った地面に温床の電熱線を敷き、、、
敷いた電熱線の上に掘った土を埋め戻し、、、
ならして終了!
 
総工程5hの作業でした、、、
 
うーん、腰から尻にかけての筋肉が。。。
 
明日の筋肉痛が楽しみです!w
 
ではまた~~