さつまいも農家 blog

山形県酒田市でさつまいもを作っている農家の日記です。

八十八夜

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
連休もそろそろ終わり。いかがお過ごしでしょうか。
私は、、、さつまいも定植直前の農家に休日などあるワケがなく連日仕事です。
天気が良いのが救い。
 
いよいよここ酒田でもさつまいもの定植が始まりました。
当地では、さつまいもを植えるのは八十八夜が過ぎてから、との習わしがあります。
北国だけに、八十八夜までは、遅霜や、ヘタすると降雪などもあったりで、それらの心配がほぼなくなるのが八十八夜、なんだそう。
農家にならなきゃ一生知らなかったであろう知恵、ですね。
 
ただ、私のほうは、苗の生育が遅れていることもあり、
まだ最低2週間は待たないといけないかなぁ、、、てな感じ。
それまでは、畑に肥料まいたりトラクターかけたり、事前準備を粛々と。
天気が良いのが救いです。
 
短いですが、今日はこんな感じです。
 
ではまた!
 
 
♪BGM♪
 
 

日記を始めた理由⑳

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
就寝前、筋肉疲労の塗り薬を塗ってる様を見た妻曰く、「良い身体になってきたね」とw
確かに、就農前に比べると、腕、太くなりましたw 顔も締まったかしらw
体力低下に悩む都会のアナタ、週末だけでも農業いかがですか?w
東京時代に私も会員だったココとか、おススメです。
 

 
さて、日記を始めた理由です。
 
以前、妻と2人で沖縄に住んでいたことは昨日も触れました。
実は、妻と知り合う前から仕事で沖縄には度々訪れていて、その文化の奥深さ面白さに強く惹かれていた私でしたが、私が、ここの人たちは羨ましいなぁと心底思った出来事がありました。
 
那覇市で毎年開催される「那覇・大綱引き」という行事があります。
巨大な綱を市民が東西(南北だったかな)に分かれて勝ち負けを競うというもので、要はお祭りです。
お祭りなのですが、勝った負けただけで終わらず、綱引き終了後、そこに居た皆、つまり綱引き参加者も見物人も、それぞれが持ち寄ったハサミで綱を50cmぐらいに切り、それを自宅に持ち帰ってお飾りにし、一年の安寧や豊穣を願うという行事なのでした。
 
で、その綱を持って帰路につく市民が、実に嬉しそうな顔をしている。
大げさじゃなく、文字通り、みんな笑顔。
沖縄といえば米軍基地ですが、兵士達にも綱引きは人気行事らしく、大勢の兵士が地元の人に交じって綱引きに参加していて、彼らもみんな笑顔。片手に缶ビールを持ちながらw
 
文化への誇り、愛着とはこういうことかと。
私が那覇でその光景に触れたとき、私はいつかここに住みたいと思いました。
 
市民だけでありません。私が仕事でお世話になった方達も、皆、沖縄の文化を誇りにし、それに理解を示す私のような人間にも熱意をもって接してくれる。
ここで生きていったらどんな毎日を送れるだろうか?と考えたヤマトンチュー(沖縄で沖縄県以外の人を指す総称)が山のように居たであろうことは、いっときあった沖縄移住ブームという現象にみてとれます(今もあるのかしら?)
(あまりに急増した移住者に対し、行政も地元住民も困惑していたという話はよく耳にしますが。。)
 
土地に根付く文化といってしまえば簡単です。そうした行事ごとは日本中に今もあるでしょう
しかしながらそうした文化を現在進行形で住民が皆大切にしているところが、はたしてどのくらい日本に残っているでしょうか?
各地の祭りだって、しょうがなく続けているところもあるでしょうし、一部には、利権争いの成れの果てのような様相を呈しているところもあるようです。
 

 
1,700余りある市町村のどこもかしこも、移住者を増やす施策にやっきになっています。
酒田市もそのようです。
でも、いくら行政が動画等作成しPRしたところで、正直申し上げてそれで移住者が増えるのかといえば、効果は甚だ薄いというのが私の考えです(動画が「消費者認知」であるというなら理解できます)。
 
自分たちの足元の文化に誇りを持つ人が増えなければ、移住者を呼び込むことなど到底叶わない、というのが私の考えの立脚です。
また暴論のようになってしまいますが、足元の文化に誇りを持っているなぁと感じる酒田市民に、残念ながら帰郷後、私はまだお会いできていません。
もちろん、一人一人しっかり自分の仕事を持ち家族を支えている方達というのは分かりますが、述べたような愛着心まで感じさせるような方には、会えてないですねー
 
私が、酒田市は食料品の移輸入過多のことをあーだこーだ述べているのも、根っこには市民にそうしたところが、つまり、文化にそれほど愛着を持たない方が大勢居るからでは?との思いを持っているためです。
 
一人一人の興味関心は異なります。一口で文化に愛着を、なんつっても、一筋縄ではいきません。
そんた中で、私は、「さつまいも産地である」という誇りをこの街に根付かせたいと思っています。
 
ご意見歓迎。
 
ではまた。
 
♪BGM♪
 
さつまいも畑の中で昼寝しているようなジャケwに惹かれて最近よく聴いてます。
アーティストバイオ不明。
でも良い曲ですよん。
 

日記を始めた理由⑲

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
ここ酒田は昨日から雨模様。
いろんな作物の植え付けがいよいよ始まるかというタイミングで、良い感じに大地を湿らせてくれています。
雨だと畑にも出にくくなるので、体力的にも助かりますねとw
 
 
さて、本論から外れたことを少し。
今般の世界情勢について。
 
ここ数年のことや今まさに起きていることについての我が国の政治やメディアの報道ぶりを見るにつけ、この国の行く末が、本気で心配になります。
(ちなみに、私自身は日本に生まれたことに感謝する一人の日本人です。ライトやレフト等々政治思想の話ではありません)
 
今、国が何を成すべきなのか。
メディアはなにを伝えるべきなのか
私はテレビを捨てて10年近く経ちますが、そこでの劣化が甚だしいことになっている様は、ネットを見てるだけで充分に伝わってきます。
とある自衛隊元幹部などは、目下の日本は亡国の危機にあるとまで言っておられました。
 
私などがさつまいもガー、農業がーなどとこのような場所で言ってられるのも、国があってのこそ。
少しでもこの国を良くしていくために、私も私のすべきことをするしかないのですが、いち有権者として、厳しく政治(政治家)はウォッチしなければなりませんね。
 
 
さて、そんなこんなで、結論を先に言えとそろそろ言われそうなこの日記を始めた理由についてシリーズの続きです。
確かに、結論ありきで述べたほうがプロっぽいではありますがw、シビックプライド云々、もう少し続けますw
 
以前、私が妻と2人で妻の生まれ故郷沖縄に移住した際、出会う人ほぼ全てにまず言われたのが、「沖縄、良いところでしょう?」でした。
一方、妻と一緒に酒田に越してきて周囲に妻を紹介した際、まず言われたことが、「よくこんな寒いところに来たねー」でした。こちらを心配するかのような表情まで伴って。。。
 
前者から私が感じたこと。
地元愛に溢れた人がたくさん住んでいるのが沖縄という場所。
 
後者から私が感じたこと。
地元のことがそんなに好きでもない人たちがたくさん居るのが酒田という場所。
 
暴論、ですか?
居住地が好きだ好きでないだ云々だから何なんだ?との声が飛んできそうです。
 
なんか、書いててドンドン面倒な話のドツボにハマっていってる気がしてきましたが、頑張って続けますw
 
もし、前述の後者が実際の姿に近いとしたら、この街は50年後、どうなってると思いますか?
ある調査では、山形県出身者のUターン意向率は全国でワースト5位でした。
同じ調査の沖縄県は、やはりというか、全国でナンバーワンでした。もちろん、良いほうから数えてです。
 
なぜそのようなことになっているのでしょうか?
 
酒田市山形県)は、どうやったら、永続的足り得るのでしょうか?
あなたが市長なら、どんな施策を打ち出しますか?
 
そんなことを考えながら、また次回お会いしましょう!
 
 
♪BGM♪
 
Spotifyのおススメで流れてきた曲。
アーティストのバイオ等々まったく分かりませんが、今の気分(どんな気分?)にピッタリ。
 

日記を始めた理由⑱

こんにちは。酒田市の阿部です。 

 
こちら酒田市はようやく桜が満開となりました。
昨年は4/9に満開だったので、今年は遅いですね。
皆さまのところでは如何でしょうか。
 
何日か日記を休んでいるあいだに何をしていたかと言えば、大雪で作業が追いつかず畑に残したままとなっていたあさつきの掘り取り作業をしておりました。。。
出荷できる期間は既に終了しているため、掘ったあさつきはそのまま廃棄。。。
つまりここ数日の作業はある意味敗戦処理でして。。。
なにしろこの冬は、ここ15年ぐらいで一番の降雪量だったようで、その影響をモロにくらってしまいました。。。
でもそんな大雪のシーズンほど出荷時の価格は良いと。。。
悩ましいもんですね。
 
さて、さつまいもの苗は無事に最初のピンチをすることができました。
ピンチが分からん方は前回の日記をどうぞ。
 
さつまいも、なんだかんだで畑に苗を植えるまであとひと月。
紅はるかの苗は伸びるのが遅いとは聞いていましたが、本当に遅いようで。
同じウィルスフリー苗でも紅あずまのを購入した近所の先輩は、既に2回ピンチしたと。
紅あずまは早生とはいえ、こうも違うものなんですね。
 
 
さて、日記を始めた理由の続きですね。
シビックプライドですね。
お伝えした相模原市の条例はお読みになりましたか?
 

 
シビックプライドとは謳ってないですが、似たような条例として愛知県豊田市の「WE LOVE とよた」があります。
 

 
お読みになった感想、どうですか?
 
シビックプライド、自分で述べておいてなんなのですが、条例まで設定することに関しては、正直、違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。
正直、私もその一人だったりします。
だって、「市民の皆さんが市のことをもっと好きになってくれることを行政は応援します!」といわれて、ピンときます?
もちろん、条例の目的達成のため様々施策は打たれることになるので、まったく効果がないとは言いませんが、本来的にこういうのって、ニワトリたまごの話じゃないか、と思うワケです。
 
さらにいえば、この条例、数値目標とか、立てにくいでしょ。コレ。
というか立てられないでしょ。
なにを持って目的達成というんでしょうか?
別に、全ての行政施策に数値目標が必要だとは言いませんが、少なくとも条例文読む限り、そのあたりのことを推し量ることは私にはできませんでした。
 
まぁ、、、私が相模原市民なら、また曖昧なことに税金使いやがって、、、と思うかもしれません。
過激な言い方はお赦しいただくとして、フツーに民間で仕事してる人ならそう思いませんか?
アレですかね? もっとフツーの(というと語弊がありますがスルーしてください)市民は、こんな条例、わたしの街でもやってほしい!とか思う方もいるんでしょうか?
どなたか、教えてくださいw
 
とか言っていると、
じゃあお前がいう、食料品の移輸入過多の解消の鍵としてのシビックプライド云々てのは何なんだ?
という疑問が飛んでくることになります。
 
ハイ。
私がいうシビックプライドとは、市民が、地元のもの(産品やサービス)を、フツーに好きでいること、愛していること、買っていること、との状態を言っています。
と言っても、なにがなんでも地元のものファーストであるとの意味合いではありません。
 
こう言うと、は?フツーに地元のもの使ってます(買ってます)けど何か?
という疑問が飛んでくることになります。
 
何度も言うように、ここで私が述べているのは、市町村単位での総量のことです。
ですので、酒田市における食料品に関しては、市民が地元のものを選んでない、外にも売ってない、ということが証明されてしまっています。
他で出来ている市町村はいくつもあるので、これはもう認めるしかないワケです。
残念ながら。
 
じゃあどうすりゃいーの?と。
 
次回以降考えてみたいと思います。
 
 
♪BGM♪
 
この4月、J-WAVEに復活したSOIL社長の新番組で知った曲。
アーティストのことはよく知りません。
この曲を聴きながら、以前富田ラボ氏が細野さんとの対談の中で言っていた、
「ブームが終わってもずっとその音楽をやっているアーティストが気になる」
という言葉を思い出しましたw
 

日記を始めた理由⑰

中学のときにたまたまFMで聞いて以来のリスナーであるタツロー氏が、今年はツアー再開! しかも山形は2daysて。。。
さつまいもの収穫は、たぶん終わってる頃だなぁ、行きてぇ、、、と思っている酒田市の阿部です。
こんにちは。
 
昨日今日になって、急にインボイス制度のことがチラチラ目に入ってくるようになりアタフタしておりますが、皆さまにおかれては如何お過ごしでしょうか。
 
さて、3/10に温床に定植したさつまいも苗も順調に成長中。あと数日で最初のピンチができるかなー、ぐらいになりました。
ピンチって何よ?
ざっくり言うと、伸びた苗の上部部分を切り取ることを指します。目的は、苗の増殖です。
切り取ると、切ったほうと切られて残ったほう(地面から出てるほう)の2本になるワケですが、それをそれぞれまた伸ばしていって、伸びたらまた切って、、、というのを、畑に苗を植え終わる6月上旬ぐらいまで繰り返していくワケです。
日記にも書いたように、途中、元気がなくなったように見えてヒヤヒヤでしたが、完全に持ち直してくれました。
良かった良かった。
とにかく大切なのはハウス内の温度管理。気を遣う日々を過ごしております。
 
 
さて、日記を始めた理由の続きです。
シビックプライドのことに触れたところまで書きました。
参考としてあげた記事はお読みいただけたでしょうか?
 

 
簡単にまとめれば、シビックプライドとは、記事の冒頭にもあるように、住民が、
「このまちに住んでいることに誇りを覚える」であったり、
「住民一人一人がまちの未来に対して責任感を持つ」
ということになると思います。
 
ところで、自分が住んでいるまちのことを誇りに思うかどうかって、どれくらいの方が普段から意識しているんでしょうか?
してますか?
そもそも、誇りに思う瞬間って、どんなときなんでしょうか?
 
また、まちの未来に対して責任感を持つって、一体なんなのでしょうか?
納税してますが何か?との声も聞こえてきそうですw
 
考えたこと、あります?
 
ネットをちょっと見れば、シビックプライドのランキングが出てきたり、
条例化を促す論文が出てきたり、
はては、本当に条例化してしまった自治体もあることが分かります。
 

 
私がなぜ、シビックプライドがー! 云々を言うのか。
シビックプライドがあれば、酒田市の食料品の移輸入過多は解消されるのか?
 
ハイ、解消されると考えています。
マジで。
 
度々述べている庄内町遊佐町等々の、食料品移輸出過多の自治体において、シビックプライドがどの程度なのかは分かりません。調査等も過去ないでしょうし。
しかしながらここ酒田市においては、現状を見るに、何らかのアクションが必要であることは明らかです。
少なくとも、私はそう考えています。
今、誰かが踏み出さないと、永遠に変わらず衰退していく一方だと思います。
マジで。
だからこそ、こんな日記を書いているワケで。
 
ではどうやるの?と。
 
次回以降、シビックプライドについて私が実際に見聞きしたことなど含めながら、例の河井氏の説などにも触れていきたいと思います。
 
 
♪BGM♪
冒頭触れたタツロー氏の昔のライブ音源。
どうやら、消されてはアップされを繰り返している模様。
聴けるうちにどうぞ。
長いです。21分。
通しでどうぞ。
 

 

 

日記を始めた理由⑯

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
改正種苗法が施行されましたね。
いっとき、この法改正について、著名人含め様々な方が様々なことをおっしゃっていました。いろんな意見があるなぁとそれらを眺めてましたが、実は私も完全には分かっておりませんで(笑)、乗り遅れることのないよう、把握に努めたいと思います。
 
さて、日記を始めた理由の続きです。
 
食料品の移輸入過多が問題である、というのなら、では何をすれば良いのか、ということになります。
ので、度々述べている下記は、何をすべきか、とのアクションプランを考えるうえでの仮説立て、という位置づけになります。
 
 ①地元資本の加工品メーカーが少なく、域外への販売が弱い
 ②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店がない
 ③地元のモノを選びたいという消費者マインドが弱い
 
①であると考えるなら、どういった動きが必要か。
②であると考えるなら、どういった動きが必要か。
③であると考えるなら、どういった動きが必要か。
 
農家である我々に、なにができるのか。
 
①~③の内容が、書いてあることと逆だとすれば、食料品の移輸入過多は解消されるのでしょうか?
 
 ①地元資本の加工品メーカーが多く、域外への販売も強い
 ②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店がある
 ③地元のモノを選びたいという消費者マインドが強い
 
どうでしょう? 全て解消されるかはともかく、今よりは改善され、、、ていきますよね?
ではそんな状況をどう作り出すか。
皆さんなら、どんな動きが有効な手立てと思いますか?
 
私は、シビックプライドにそのカギがあると考えています。
シビックプライド、国も定義しておらず馴染みのある言葉ではないので、下記ご参照ください。
観光の文脈で紹介された記事ですが、分かりやすくまとめられています。
 

 
以前この日記で、シティプロモーションを研究する河井孝仁教授の研究が面白いことを述べました。
その研究こそが、シビックプライドに繋がる話として大変に興味深いものでしたので、
次回以降、改めてご紹介したいと思います。

日記を始めた理由⑮

いっちねんせぇーになったぁらぁ
とっもだっちひゃっくにぃんでっきるっかなぁー
 
とか、今の子供も歌ってるのかしら?
100人も友達が居たらその対応だけで人生終わるよ、とおっしゃっていたコンサルタントの言葉が忘れられない酒田市の阿部です。こんにちは。
 
新学期、じゃなかった、新年度ですね。
就農以来お世話になっていた酒田市農業普及課の行政マンが異動になるっていうので挨拶に行ったり、なんだかんだ。
この時期はなんとなくせわしないですね。
 
 
さて、日記を始めた理由の続きです。
 
前回、今の酒田市は下記であるという前提を立てました。
 ①地元資本の加工品メーカーが少なく、域外への販売が弱い
 ②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店がない
 ③地元のモノを選びたいという消費者マインドが弱い
 
異論もあると思いますが、特にコメント等なかったのでこのまま進めますw
 
まず①地元資本の加工品メーカーが少なく、域外への販売が弱い
前回述べたとおり、ここでの議論は個別メーカーの営業努力の話ではなく、市町村単位での総量の話です。
ので、食料品の移輸入過多(酒田市は2015年数値で95億円が市外に流出)という数字が示しているとおり、「域外への販売が弱い」というのは、仮説ではなく一面で真実といえそうです。
加えて言えば、「加工品メーカーが少ない」と前置きしましたが、多いか少ないかの数そのものはここでは重要な話ではないと言えます。
 
ここまで、よろしいでしょうか。
 
ではなぜ、域外への販売が弱いのでしょうか?
庄内町遊佐町寒河江市等と何が違うのでしょうか?
寒河江市なんて、農業移輸出の約3倍の額の食料品移輸出ですよ。。。
何度も掲出しますが、農業移輸出額や人口規模と食料品移輸出額は、相関は無さそうです。
 

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資料:各省庁公表数値、データ等をもとに著者作成
 
 
なぜこのようなことに?
そのウラに、構造としてなにがあるんでしょうか。
 
ここから先は仮説です。
域外への販売が本当に弱いのかどうかという議論もありつつ、私が思うに、おそらく庄内町遊佐町等は、市民が、市内の産品を選択する機会が、酒田市と比較して多い、ということなのではないでしょうか。
逆の言い方、あえてしますが、酒田市の人は、地元の産品を選択する機会が少ない、のではないでしょうか?
 
域外への販売力云々の話ではないの?
と思われますか?
 
私がなぜそんな仮説を立てるのかは、次回述べたいと思います。
 
 
♪BGM♪
サバービア橋本徹氏のプログラムで知った曲
インドと西洋の混ざり具合が絶妙。
アルバム通して聴けますが、シルビア・ロビンソンを彷彿させるこの曲は特にサイコーす。