さつまいも農家 blog

山形県酒田市でさつまいもを作っている農家の日記です。

日記を始めた理由⑮

いっちねんせぇーになったぁらぁ
とっもだっちひゃっくにぃんでっきるっかなぁー
 
とか、今の子供も歌ってるのかしら?
100人も友達が居たらその対応だけで人生終わるよ、とおっしゃっていたコンサルタントの言葉が忘れられない酒田市の阿部です。こんにちは。
 
新学期、じゃなかった、新年度ですね。
就農以来お世話になっていた酒田市農業普及課の行政マンが異動になるっていうので挨拶に行ったり、なんだかんだ。
この時期はなんとなくせわしないですね。
 
 
さて、日記を始めた理由の続きです。
 
前回、今の酒田市は下記であるという前提を立てました。
 ①地元資本の加工品メーカーが少なく、域外への販売が弱い
 ②域外資本に対抗できる、集客できる地元資本の食料品店がない
 ③地元のモノを選びたいという消費者マインドが弱い
 
異論もあると思いますが、特にコメント等なかったのでこのまま進めますw
 
まず①地元資本の加工品メーカーが少なく、域外への販売が弱い
前回述べたとおり、ここでの議論は個別メーカーの営業努力の話ではなく、市町村単位での総量の話です。
ので、食料品の移輸入過多(酒田市は2015年数値で95億円が市外に流出)という数字が示しているとおり、「域外への販売が弱い」というのは、仮説ではなく一面で真実といえそうです。
加えて言えば、「加工品メーカーが少ない」と前置きしましたが、多いか少ないかの数そのものはここでは重要な話ではないと言えます。
 
ここまで、よろしいでしょうか。
 
ではなぜ、域外への販売が弱いのでしょうか?
庄内町遊佐町寒河江市等と何が違うのでしょうか?
寒河江市なんて、農業移輸出の約3倍の額の食料品移輸出ですよ。。。
何度も掲出しますが、農業移輸出額や人口規模と食料品移輸出額は、相関は無さそうです。
 

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資料:各省庁公表数値、データ等をもとに著者作成
 
 
なぜこのようなことに?
そのウラに、構造としてなにがあるんでしょうか。
 
ここから先は仮説です。
域外への販売が本当に弱いのかどうかという議論もありつつ、私が思うに、おそらく庄内町遊佐町等は、市民が、市内の産品を選択する機会が、酒田市と比較して多い、ということなのではないでしょうか。
逆の言い方、あえてしますが、酒田市の人は、地元の産品を選択する機会が少ない、のではないでしょうか?
 
域外への販売力云々の話ではないの?
と思われますか?
 
私がなぜそんな仮説を立てるのかは、次回述べたいと思います。
 
 
♪BGM♪
サバービア橋本徹氏のプログラムで知った曲
インドと西洋の混ざり具合が絶妙。
アルバム通して聴けますが、シルビア・ロビンソンを彷彿させるこの曲は特にサイコーす。