さつまいも農家 blog

山形県酒田市でさつまいもを作っている農家の日記です。

日記を始めた理由⑧

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
9℃まで上がったにもかかわらず、しとしと降り続いた雨で寒い一日でした。
でもアレですね。だいぶ陽が長くなってきましたね。
 
さて、何日かお休みしていた、日記を始めた理由の続きを述べたいと思います。
 
前回、自治体ごと、農業及び食料品の移輸出額を並べ、(農業+食料品)/人口の計算式で出される人口あたり経済効果が、比較した中で酒田市は最も悪い部類に入ることまで述べました。
表を再掲します。
 

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資料:各省庁公表数値、データ等をもとに著者作成
 
 
ちなみに、人口あたりの経済効果が薄いことを問題視する理由について述べる必要はないと思うので、先に進みます。
 
酒田市は、これだけの農業産出を誇る市町村でありながら、なぜここまで食料品の移輸入が多いのでしょうか。
寒河江市天童市川場村などを見て下さい。
鉾田市に至っては、異常値か?ぐらいに思えてしまう人口あたり効果です。
人口が10万を超えると食料品移輸入過多になるのでしょうか? この表だけ見ればそんなふうにも見えますが、10万以下でも超えるところは超えている。
悲惨なのが弘前市で、食料品移輸入が農業移輸出を上回っていて、人口あたりでマイナス。。。農業産出額東北ナンバーワンなのに。。。
こういうの、地元自治体ではどんなふうに捉えられているのか、市役所職員に聞いてみたい気がします。
 
話を酒田市に戻すと、
酒田市民が、ことさら、ナショナルブランドの食料品を好む傾向にある、なんてことはないでしょうw
「農産物じゃなくて食料品でしょ? 食料品て、買うのはナショナルブランドのが多くなりがちだし、そんなもんじゃないの?」
てな考えも浮かんできそうですが、であるなら、多くの自治体で同様傾向となるハズで。
でもそうはなっていない。
 
なにか、構造的な問題が横たわっている気がします。
 
酒田市の場合、おそらく、以下の点が考えられると思います。
 ①地元資本の加工品メーカーが、他市町村と比較して相対的に少ない
 ②食料品店において、域外資本のお店に対抗できる地元資本の店が少ない
 ③地元のモノを選びたいという消費者マインドが弱い
 
もちろんこれは推測ですが、お読みになった酒田市民の方、どのように思われますか?
感想など、コメントでお寄せいただけると幸いです。
 
ちなみに、今の状態(食料品の移輸入過多)が続くとどうなるか。
機会を改めて考えてみたいと思います。