さつまいも農家 blog

山形県酒田市でさつまいもを作っている農家の日記です。

日記を始めた理由②

こんにちは。酒田市の阿部です。
 
今日は早速、昨日の続きについてお伝えしたいと思います。
まずおさらいとして、以下を述べました。
 
酒田市民が、電気・ガス等のエネルギー代金を支払うことで、結果的に域外(酒田市以外の市町村)に流出してしまっている金額、年間で69億円。
酒田市民が、食料品の購入により、結果的に域外に流出する金額、年間で95億円。
併せて、酒田市の総生産は、年間で7,994億円であることも述べました。
 
どういうことか。
例えて言います。
 
あなたが、何らかの目的でオリジナルのイラストが必要になり、有料でも良いので誰かにお願いしたいということが起きたとします
このとき、あなたの家族の中に、あなたの望むクオリティのイラストを描ける人がいなければ、家族以外の人にお願いすることになります。
結果、もし家族外の人に頼んだ場合、あなたのお金は、家族以外の人の手に渡ってしまうことになります。
 
このとき、家族という範囲を市内、家族以外を市外であると定義すると分かりやすいでしょうか。
 
もし皆さんがいつも使っている電気やガス等のエネルギーが、原料なども含め全て酒田市内でまかなえるのであれば、①69億円という流出は、原理的におきない、と言うことができます。
同様に、皆さんが食べている食品も、原料(農産物)の生産から調達~加工~販売まで全て市内でなされているものであるとするなら、②95億円の流出も発生しない、ことになります。
でも、そんな地域は、日本中のどこを見渡しても存在しません。ゼロです。
多くの酒田市民が電気を購入している電力会社は東北電力であり、その東北電力は、仙台市に本店があります。
あなたが好きで食べているバナナだって、市内では生産されていないワケです。
 
続きは次回。